日本語能力試験を受験している外国人
| 日本語教育

こんにちは!全国対応のリーガルゲート行政書士事務所(VISA SUPPORT JAPAN)です。

即戦力となる外国人材を受け入れる「特定技能1号」の採用において、技能試験と並んで必ずクリアしなければならないのが「日本語能力要件」です。

特定技能1号では、原則として「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力(日本語教育の参照枠におけるA2相当以上)」が求められますが、どのルート・どの試験を使って証明するかによって、受験のしやすさやスケジュール、費用が大きく異なります。また、一部の分野ではより高い日本語レベルが求められるケースもあります。

今回は、特定技能1号の日本語要件を満たすための「技能実習修了ルート」や「JLPT」「JFT-Basic」、さらに「BJTビジネス日本語能力テスト」の位置づけについて、それぞれの違い・費用・試験時期・出題傾向まで分かりやすく徹底解説します!

1. 一目でわかる!特定技能1号に関する日本語試験・ルートの比較表

各試験・ルートの特徴、受験料、実施時期、出題傾向を一覧表にまとめました。

試験・区分 特定技能1号での使える範囲 受験費用(日本国内・税込) 試験回数・実施時期 試験方式・結果判明
① 技能実習2号良好修了

全分野で試験免除


(※他分野への移行時も日本語試験は免除)

0円(受験不要) ― 実習の評価調書や修了証で証明 ② JLPT(日本語能力試験)

原則全分野で有効


(N4以上 ※一部N3・B1以上)

7,500円

年2回のみ


(7月・12月)

マークシート方式


(結果判明まで約2ヶ月)

③ JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)

原則全分野で有効


(A2判定以上 ※N3必須の区分等は除く)

10,000円


(※海外は数十ドル程度)

ほぼ毎日(随時)

CBT(パソコン)方式


(当日すぐ結果判明)

④ BJT(ビジネス日本語能力テスト)

原則として1号の基本要件(A2証明)には非該当


(※社内評価や高度人材ポイント等に活用)

8,000円


(2026年4月改定)

ほぼ毎日(随時)

CBT(パソコン)方式


(当日スコア判明)

2. 条件・試験別の詳細解説(費用・時期・出題傾向)

① 技能実習2号・3号の「良好修了者」(試験免除ルート)

日本で「技能実習2号」または「技能実習3号」を良好に修了した外国人は、特定技能1号で求められる日本語能力水準(JLPT N4やJFT-Basic)を満たしているものとして扱われ、日本語試験が完全に免除されます。

  • 最大のメリット: 技能実習で従事していた職種と「異なる分野」の特定技能1号へ移行する場合(例:建設の技能実習修了者が、外食業の特定技能1号へ転職する場合など)であっても、該当分野の「特定技能評価試験(技能試験)」にさえ合格すれば、日本語試験は免除のまま手続きが可能です。

  • 注意点: 免除を受けるためには、当時の実習実施者(受入れ企業)や監理団体から「技能実習生に関する評価調書」や修了証書を発行してもらう必要があります。また、自動車運送業(バス・タクシー)や鉄道(運輸係員)など、N3(B1相当)以上が必須となる一部区分へ移行する場合は、別途N3以上の証明が求められます。

② JLPT(日本語能力試験)

国際交流基金と日本国際教育支援協会が運営する、世界で最も知名度が高く受験者数が多い日本語試験です。N5(初級)からN1(最上級)までの5段階があり、特定技能1号では「N4以上」の合格が必要です。

  • 受験費用: 日本国内は7,500円(税込)(海外は国により異なります)。

  • 試験回数・時期: 毎年7月と12月の年2回のみ実施されます。申込期間が試験の約3〜4ヶ月前に設定されており、近年は日本国内での受験希望者が急増しているため、N3・N4は申込開始直後に定員に達して早期締切となる会場が増えています。

  • 試験の傾向: 「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の3科目をマークシート方式で解答します。学校のテストに近いアカデミックな出題が多く、漢字の読み書きや文法の正確さが問われます。

  • 注意点: 受験から合否結果の通知書が届くまでに約2ヶ月かかるため、ビザの在留期限が迫っている留学生や技能実習生が受験する場合は、スケジュール管理に細心の注意が必要です。

③ JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)

主に特定技能1号で来日・就労する外国人のために開発された、実践的なコミュニケーション能力を測るテストです。250点満点中200点以上で「A2相当」と判定され、特定技能1号の要件を満たします(※2026年8月より、育成就労制度等にも対応するためA1やA2.1の細分化判定も導入されています)。

  • 受験費用: 日本国内は10,000円(税込)、海外会場は現地通貨建て(約30〜40米ドル相当)です。

  • 試験回数・時期: テストセンターの空席があれば年間を通じてほぼ毎日(随時)受験可能です。(※一度受験すると、次の受験まで45日間の待機期間が必要です)

  • 試験の傾向: 「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4パート(約60分)で構成され、パソコン画面を見てマウスで選択するCBT方式で行われます。「職場の掲示板を読む」「スーパーや役所の案内を理解する」「同僚とシフトの相談をする」など、日本での生活や仕事の場面に直結した実践的な問題が出題されるため、JLPTのN4よりも対策しやすいと感じる外国人が多いのが特徴です。

  • 最大のメリット: 試験終了と同時にパソコン画面にスコアと判定結果が表示され、数日以内にオンラインで公式な「判定結果通知書」を発行できるため、急ぎのビザ申請に圧倒的に有利です。

④ BJT(ビジネス日本語能力テスト)の位置づけと注意点

日本漢字能力検定協会が実施する、ビジネス場面に特化した日本語コミュニケーション能力を測るテスト(0〜800点のスコア制、J5〜J1+のレベル判定)です。

  • 受験費用: 日本国内は8,000円(税込)(※2026年4月1日申込分より7,000円から改定)。

  • 試験回数・時期: CBT方式で全国のテストセンターにて随時受験可能です。

  • 試験の傾向: 敬語の使い方、商談、電話応対、ビジネスメールやグラフの読み取りなど、オフィスワークや企業内での高度なやり取りが出題されます。

  • 【重要】特定技能1号での取り扱い:

    出入国在留管理庁が定める特定技能1号の日本語試験は、原則として「JFT-Basic」または「JLPT(N4以上)」と規定されています。BJTは「技術・人文知識・国際業務」のキャリアアップや、「高度専門職(高度人材ポイント制:480点以上で15点、400点以上で10点加算)」、または特定技能採用時の社内評価としては非常に有用ですが、特定技能1号のビザ申請におけるA2水準の証明書類としては原則として代替できないため、必ずJLPTまたはJFT-Basicを取得させるようにしてください。

3. 【分野別】通常より高い日本語能力が求められるケースと最新動向

特定技能1号の原則は「N4またはJFT-Basic(A2相当)」ですが、以下の分野では業務の特性上、追加の試験や高いレベルが要求されます。

  1. 介護分野:「介護日本語評価試験」の追加合格が必須

    通常のJLPT N4またはJFT-Basicに加え、介護現場特有の声かけや記録用語を測る「介護日本語評価試験」(受験料:日本国内約4,000円、CBT方式)の両方への合格が必要です(※技能実習2号の介護職種修了者は両方免除)。

  2. 自動車運送業(バス・タクシー)・鉄道(運輸係員):「N3(B1相当)以上」が必須

    乗客の安全確保や接客コミュニケーションが不可欠なため、JFT-Basic(A2までの判定)では要件を満たせず、JLPTのN3以上が必要です。

    ★【2026年9月公表の最新注意点】

    2027年4月以降の在留資格認定証明書交付申請(海外からの呼び寄せ)等において、これらの区分では「日本語教育の参照枠 B1相当以上」の確認が厳格化されます。JLPTのN3合格者の場合、単に合格しているだけでなく「総合得点が104点以上(成績書類にCEFR B1以上の表記があること)」が必要となるため、採用面接時には合格証だけでなく「結果通知書(スコア詳細)」を必ず確認してください。

4. 参考リンク(公式情報・試験機関)

各試験の日程確認や申し込み、出入国在留管理庁の公式案内は以下のリンクからご確認いただけます。

まとめ:特定技能1号の採用・ビザ申請は当事務所へ!

特定技能1号で外国人材を採用する際は、「いつまでに入社してほしいか」から逆算して受験させる試験を選ぶことが重要です。年2回しかないJLPTを待っていると採用時期が半年以上遅れてしまうケースも多いため、急ぎの場合は随時受験できる「JFT-Basic」の活用をおすすめします。

「採用したい外国人が持っている証明書で、特定技能1号の要件を満たせるか確認してほしい」

「技能実習からの移行で試験免除になるケースか判断してほしい」

「バス・タクシー分野や特定技能2号を見据えたB1相当の要件について詳しく知りたい」

このようなお悩みをお持ちの受入れ企業様や登録支援機関様は、全国対応のリーガルゲート行政書士事務所(VISA SUPPORT JAPAN)へぜひご相談ください。最新の試験制度と入管審査基準に基づき、貴社のスムーズな外国人材採用を全国から徹底サポートいたします!

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